「急な引越しで資金の用意が間に合わない!」
「予想以上に引越し費用がかかりそうで資金が足りない」
このように引越しに関するお金の悩みは案外多いものです。
引越しは、引越業者への支払いや退去費用など多くの出費が重なります。そのため、費用を抑えたり資金を確保したりする工夫が必要です。
本記事では、引越しにかかる費用の内訳から節約方法、資金を用意する方法までわかりやすく解説します。お金がない際に検討できるローンについても詳しく紹介するため、ぜひ参考にしてください。
引越しは多くの費用がかかります。特に賃貸物件の場合は、引越業者以外に支払う費用も多岐に渡るため、想像以上に高額な出費になりかねません。
ここでは、引越しにかかる主な費用を項目別に解説します。
新しい賃貸物件へ入居する際には、毎月の家賃以外に多くの初期費用がかかります。主な費用項目は以下のとおりです。
費用項目 | 説明 |
---|---|
敷金 |
|
礼金 |
|
仲介手数料 |
|
前家賃 |
|
火災保険料 |
|
鍵交換費用 |
|
保証料 |
|
物件により異なりますが、初期費用を合計すると家賃の4〜6ヶ月分になる傾向です。
現在住んでいる賃貸物件から退去するためにも費用が発生します。主な退去費用は以下のとおりです。
費用項目 | 説明 |
---|---|
原状回復費用 |
|
クリーニング費用 |
|
短期解約違約金 |
|
抑えておきたいポイントとして、国土交通省が作成した「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」によると、経年劣化や通常損耗( 壁紙の日焼けや家具設置跡など)の処置にかかる費用は家主(貸主)負担です。
そのため、支払いが必要な原状回復費用は入居者の故意・過失により損耗や破損が生じた部分のみを修繕するために必要な費用となります。
引越業者に依頼する場合の費用は、条件によって大きく変わります。主に影響を与える条件は以下のとおりです。
項目 | 影響する内容 |
---|---|
移動距離 | 遠ければ遠いほど費用は高くなる |
荷物量 | 荷物が多いほど費用は高くなる |
引越し時期 | 3〜4月の繁忙期は通常期より高くなる |
エレベーターの有無 | 階段での搬出入は追加料金がかかることもある |
例えば、国土交通省関東運輸局によると、引越し費用のモデル料金は100km程度で、単身(一階の1k~1DK)が5〜6万円、家族(一階の2DK~3DK)が10〜12万円です。
実際の価格は表に挙げた条件などによって変動するため、あくまでも目安として考えてみてください。
引越しに伴い、新たな家具や家電の購入が必要になる場合もあります。間取りの違いや同居人数の増減、ライフスタイルの変化などがあるためです。
例えば、子供が生まれたことによる引越しでは、成長を考えソファや冷蔵庫を大きいサイズへ買い替えることなどが考えられます。これらの購入費用も引越し費用の一部として計画が必要です。
一方、不要になった家具や家電の処分にも費用がかかります。粗大ゴミとして処分する場合、自治体によって決められた処分費用の用意が必要です。
引越業者の中には不用品の引き取りサービスを行っているところもありますが、無料ではなく追加料金がかかることも多いです。
引越し費用は、工夫次第で節約できます。ここでは、実践しやすい5つの引越し費用節約術を紹介します。
賃貸物件の初期費用は、工夫次第で節約できます。主な節約方法は以下のとおりです。
フリーレント物件とは、入居後の一定期間(1ヶ月〜3ヶ月程度)の家賃が無料になる物件です。フリーレント物件を賃貸することで、無料となった家賃分を引越し費用へ回せます。
礼金なしの物件や敷金が低い金額の物件を選ぶことで、初期費用を抑えられます。
借主が負担する仲介手数料は最大で家賃1か月分(+消費税)です。そのまま家賃1か月分で仲介手数料を設定している不動産仲介会社もありますが、交渉次第では減額できる場合もあります。また、初めから仲介手数料無料や家賃0.5ヶ月分などで設定している仲介会社もあるため、相見積もりを取るのもおすすめです。
長期間の入居を約束したり、空室期間が長い物件へ入居したりすることは、交渉を有利に進める材料になるでしょう。
複数の方法を組み合わせることで、より初期費用の節約が期待できます。
退去費用は正しい知識と対応で節約できる可能性があります。借主による原状回復費用の負担は「故意や過失による汚れや傷」のみで、経年劣化によるものは貸主負担です。
そのため、退去費用の見積もりの内訳をみて、気になる点は確認・交渉してみましょう。場合によっては、退去費用が見直されることもあります。
また、部屋を日頃からきれいに使い、小さな傷は自分で補修しておくことがおすすめです。フローリングやクロスの傷は、DIY用として販売されている専用キットを利用して自分で補修することもできます。
閑散期の引越しは費用を抑える効果的な方法です。6〜8月は一般的に閑散期のため、繁忙期に比べて引越し費用が2〜3割安くなる場合もあります。
初期費用や家賃、引越業者への値引き交渉も比較的成功しやすい時期です。
引越し時期を選べるなら、閑散期で検討してみるといいかもしれません。
引越業者にすべて依頼するのではなく、マイカーやレンタカー、宅配便を活用すれば、引越し費用を削減できます。
もしミニバンのマイカーなどがあり、近距離の引越しであれば費用を安く抑えられる可能性があります。ただし、距離や時間、荷物の多さによっては、かえって時間と手間がかかることもあるため、総合的に判断しましょう。
マイカーがない人も、「レンタカー+宅配便」と「引越業者」の両方の見積もりを取り、比較検討することをおすすめします。
国や自治体は、引越し資金に関するさまざまな助成金・補助金を用意しています。これらの助成金・補助金を活用することで、引越し費用の負担を減らすことが可能です。
国や多くの自治体では、Uターン・Iターンを対象として支援金制度を提供しています。例えば、国が地方創生移住支援事業で提供する移住支援金の支給額は単身者で最大60万円、世帯で最大100万円です。
公的支援は基本的に返済不要なので、引越し先の自治体に制度がないかどうか調べてみてください。利用できれば、引越し資金の大きな助けになるでしょう。
引越しが必要なのに資金が足りないとき、いくつかの方法で費用を準備できます。ここでは、主な資金調達の方法を4つ紹介します。
クレジットカード払いは資金不足を一時的に乗り切るため、効果的な方法です。あとから費用を用意できる見込みがある方に向いています。
多くの不動産会社や引越業者はカード払いに対応していますが、選んだ先が対応できるかどうか事前確認が必要です。
なお、一括払いなら手数料はかかりませんが、分割払いやリボ払いでは手数料が発生するため注意しましょう。
家族や親族からの借り入れも検討できるでしょう。
金融機関などから借り入れるのと違って金利がかからず、柔軟な対応が見込まれるため、急な引越しでも対応しやすい傾向があります。
ただし、金銭トラブルを防ぐために、返済期限や返済方法などについての明確な取り決めが重要です。可能であれば書面に残し、認識のずれを防ぎましょう。
フリマアプリを利用して不用品を売却すれば、引越し資金調達と荷物整理を同時に実現できます。
引越しで不要になる家具や家電、服などを出品すれば、数万円の資金を得られる可能性もあります。
引越し直前の出品は、売却希望時期まで時間がなく安売りになりやすいため、事前の準備は欠かせません。引越しが事前にわかっている場合は、早めに出品準備を始めましょう。
金融機関からの借入は、まとまった資金を調達するために有効な方法です。計画的返済が可能な方に適しています。
金融機関ごとに借入の申込条件や金利などが異なるため、比較検討することがおすすめです。
無理のない返済計画を立て、引越し後の生活に支障が出ないようにしましょう。
引越し費用が用意できない場合はローンの利用も選択肢の一つです。ここでは、各種ローンの概要とローンで引越し費用を用意するメリット・デメリットを解説します。
引越し費用をローン借り入れする判断材料として、メリットとデメリットを理解してく必要があります。
【メリット】
【デメリット】
ローン利用は一時的な資金不足を解決する有効な手段ですが、実現性ある返済計画を立てることが重要です。また、初めての申込の場合は審査に時間を要するため、早めに申し込みをしましょう。
銀行のフリーローンは多目的ローンとも呼ばれ、資金の使用目的が自由であるため、引越し費用の調達に有効です。
フリーローン利用による資金決済の流れは以下のとおりになります。
審査には通常1〜2週間程度かかるため、余裕をもった申し込みが大切です。ローンでの調達は今後の家計に支障のない金額を借り入れ、実現性の高い返済計画を立てておきましょう。
七十七銀行では「77フリーローン」を提供しています。資金使途が自由なため、引越しにかかる費用をまとめて借り入れ可能です。
窓口申し込みとインターネット利用によるWeb申し込みが利用でき、Web申し込みは来店や印鑑が不要でWeb上で完結するため、時間を節約できます。
引越し費用でお悩みの方は、七十七銀行のフリーローンを検討してみてはいかがでしょうか。
銀行のカードローンは、必要な金額を必要なときに引き出せるため、引越し費用の不足分を補うのに適した便利なローンです。
カードローンは初回の審査さえ通れば、定められた限度額内で繰り返し借入可能です。フリーローンより金利は高めですが、銀行系カードローンなら消費者金融のカードローンより低金利で利用できます。
初めての利用で申し込む際には、審査から融資まで数日かかるため、早めの準備が必要です。引越し直前の申込では間に合わない可能性もあるため、注意しましょう。
なお、七十七銀行でもカードローンを用意しています。七十七銀行で住宅ローンを利用している人は特別金利の適用も受けられるため、ぜひ利用を検討してみてください。
消費者金融のカードローンは、最短即日で融資可能なため、急な引越しにも対応できます。審査通過後は、コンビニATMなどで簡単に借入できる点が特徴です。
ただし、金利は銀行のローンと比較して高く、短期間で返済できない場合は利息負担が大きくなります。短期での返済見込みがない場合は、銀行のカードローンを検討してみてください。
また、消費者金融は「総量規制」の対象となり、年収の3分の1を超える借入はできません。安定した収入がない場合は、借入可能額が制限されます。
本記事では、資金が足りない状況で引越しする際の節約方法と資金調達の選択肢を紹介しました。
引越しにかかるお金を抑えたい人は、初期費用や退去費用の節約、マイカーや引越しに関する助成金などの活用を検討しましょう。
それでも資金が不足する際には、クレジットカード払いや家族からの借り入れ、フリマアプリでの不用品売却、ローン利用による資金調達などが考えられます。
また、まとまった資金を準備するにはフリーローンによる資金調達が有効な選択肢です。
七十七銀行では、借入金の使いみちが自由な「77フリーローン」を取り扱っています。フリーローンを検討している方は、以下から詳細を確認してみてください。
【七十七銀行 関連ページ】
※この記事は2025年2月現在の情報を基に作成しています。
今後変更されることもありますので、ご留意ください。