車を購入する際に利用を検討したいのが「マイカーローン」です。マイカーローンを使うことで、高額な資金が手元になくても車を購入できます。ただし、マイカーローンの仕組みや種類などについてよくわからない人も多いかもしれません。
本記事では、マイカーローンの仕組みや種類、対象となる費用をわかりやすく解説します。マイカーローンを利用する際の流れや審査のポイント、注意点なども紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
マイカーローンとは、新車や中古車の購入資金を確保するためなどに利用できる銀行が提供するローンのことです。また、銀行以外にも信販会社やディーラーが提供するローンもあり、それぞれカーローン(自社ローン)・ディーラーローンと呼ばれます。
返済期間は選択できますが、おおよそ半年から10年の間で設定することが多いです。カーローンやオートローンと呼ばれることもあります。
マイカーローンで借入れたお金は、車両本体だけでなく、同時に購入するカーナビやETC車載機などの購入費用にも利用可能です。
また、車の購入に限らず自動車免許の取得費用や車の修理代、車検費用などに使える場合もあります。
マイカーローンには以下のようなメリットとデメリットがあります。
マイカーローンのメリット | マイカーローンのデメリット |
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それぞれを詳しく見ていきましょう。
マイカーローンを利用する最大のメリットは、手元に資金が無くても車を購入できることです。購入代金を複数回に分けて返済できるため、家計にかかる負担を軽減できます。
また、借入金額や返済期間、返済方法を選択できるため、無理のない返済計画を立てやすい点も見逃せないメリットです。
また、借入れ先が銀行の場合、車の所有権は自身にあるため、カスタムや売却を自由に行えます。
マイカーローンのデメリットは、利息の支払いが生じる点です。マイカーローンは、借入金額や返済期間に応じて利息が発生します。利息のおおまかな計算式は以下のとおりです。
返済期間が長くなればなるほど支払う利息は増えていき、一括購入した場合と比較して、最終的には数十万円の差が出るケースも珍しくありません。
また、マイカーローンを利用するには審査に通過する必要があり、やや手続きが面倒な点もデメリットとして挙げられます。
車に利用できるローンの種類を借入先別、金利別、返済方法別に見ていきましょう。
車に利用できるローンには、主に銀行などの金融機関から借り入れるマイカーローン以外に以下の借入先があります。
ディーラーローンと自社ローンは銀行のマイカーローンに比べると審査に通りやすいとされている点がメリットです。一方で金利はやや高めになっています。
また、ローン返済中は車の所有権はディーラーや信販会社になります。そのため、ローン返済中は自分で勝手に売却ができません。また、ローン完済後には自身への名義変更が必要です。
残価設定ローンとは、車本体の価格から将来予想される価値(残価)分を差し引いた金額に対して組むローンのことです。
返済金額が車の購入価格から残価を差し引いた額のみのため、通常のローンに比べて月々の返済額を低く抑えられます。
ローン期間が終了するタイミングで、車を返却する、残価に相当する額を支払って車を購入する、新しいローンに乗り換えるといった選択が可能です。
次に、金利別にマイカーローンの種類を見ていきましょう。
マイカーローンの金利の種類は、「変動金利型」と「固定金利型」の2つです。あらかじめ金利の種類を指定されるものと、自分でどちらか選べる商品があります。
変動金利型は金利が低い時は利息の負担が少なく済みますが、金利が上がれば利息の負担額が増えます。
一方で、固定金利型は途中で金利が変動しないため、返済計画を立てやすいです。ただし、変動金利に比べると金利は割高に設定されます。
ローンの返済方法には、「元利均等返済型」と「元金均等返済型」があります。
元利均等返済は返済金額が毎月一定のため返済計画は立てやすいですが、返済期間が同じ場合、元金均等返済よりも総返済額が多くなる点に注意が必要です。
一方、元金均等返済は、返済当初の返済金額は元利均等返済型よりも多くなりますが、元金が早く減るため、返済総額は元利均等返済型に比べて少なくなります。
マイカーローンを利用する流れは以下のとおりです。
本審査では個人の属性と信用情報を元に審査が行われ、審査が通れば契約にいたる流れです。事前に用意しておく書類は次のとおりです。
収入を証明する書類は、会社員の場合、源泉徴収票や給与明細書など、自営業の場合は確定申告書の控えや課税証明書などです。利用目的を証明する書類は、車購入の際の見積書や注文書、売買契約書を用意しましょう。
マイカーローンの審査で見られる主なポイントは以下の5つです。
マイカーローン審査時にはローンの返済能力の有無が見られます。したがって、返済能力の根拠となる年収や雇用形態、勤続年数は重要なポイントとなります。
また、住宅ローンやその他のローン、クレジットカードの返済履歴は信用情報として参照されます。審査する金融機関にもよりますが、滞納があったり他社からの借り入れが多かったりすると、マイカーローンの審査に通らない可能性があるので注意しましょう。
【監修者コメント】
ローンの審査のポイントとしては、安定的に返済できるだけの収入や仕事があるのか、その他の借り入れはないかなどになります。
マイカーローンは誰でも借りられるわけではありません。ここでは、審査に通るために意識しておきたいマイカーローン申込時のポイント7つを紹介します。
カーローンには申込要件が設定されています。要件として挙げられるのは年齢、勤務形態、年収などです。たとえば、18歳以上65歳未満、勤続年数1年以上、年収150万円以上などです。
申込要件は金融機関やローン商品によって異なるため、事前に条件を満たしているか確認しましょう。
頭金が多いほど借入金額を少なくできるため、審査に通りやすくなります。そのため、資金に余裕がある場合、積極的に頭金を用意しましょう。
また、借入金額が少なくなれば利息の負担も減ります。ローン返済で支払う総額を考慮しても、頭金はできる限り多く支払ったほうがお得です。
一般的にローンの審査を行う際には、信用情報機関に照会して申込者に事故情報がないかを確認します。その際に他の借入れ状況も確認します。借入れ額が多いほど月々の返済額も多いとみなされるため、審査に通りづらくなります。
クレジットカードをリボ払いにしていて残債がある、スマートフォンを割賦で購入しており残債があるなどの場合は、繰り上げ返済などを使ってできるだけ残債を減らしておきましょう。
信用情報は調べることができるため、自分の信用情報が気になる人は、事前に情報開示の申請をしてみましょう。
多くの金融機関や信販会社が参照する信用情報は、一括してCICにまとめられています。CICで確認できる情報は次のとおりです。
開示手数料はインターネット開示で500円、郵送開示では1,500円必要です。
返済可能な返済スケジュールを組むためには、年収に対して無理のない金額でローンの申請を行うことです。カーローンの借入額は、年収の30%以内に収めるとよいとされています。
今後、数年にわたって返済することを考慮して、生活とのバランスをよく考えた返済計画を立ててください。
ボーナス払いとは、ボーナスが出る月の返済金額を増やす返済方法です。ボーナス払いを設定すると、ボーナス月以外の支払金額を抑えたり返済期間を短したりすることが可能です。
ただし、ボーナスのカットや減額となった場合でも支払い方法を変更できないケースが多く、ボーナス月には多くの支払いが必要になります。貯蓄から支払いしなければならなくなるケースもあるので注意しましょう。
マイカーローンを組んで月々の返済を行う場合、保証料が必要となるケースもあります。毎月の返済額とは別に保証料・手数料などの費用が発生しないかを事前に確認しましょう。
本記事で紹介したとおり、マイカーローンの種類はさまざまです。そのため、自分に合ったマイカーローンを見つけましょう。
また、金利を抑えたい人は、銀行のマイカーローンがおすすめです。七十七銀行のマイカーローンは年利1.8%〜と元々低金利ですが、当行で住宅ローンを利用している人にはさらに低金利の年利1.5%~で提供しています。
申し込みは全てWEBで完結、借入まで最短7営業日です。車の購入を検討している人は、七十七銀行のマイカーローンを利用してみてはいかがでしょうか。
【監修者コメント】
ローンを組むということは、毎月の支出が増えるということです。マイカーローンを組む際は、少しでも安い金利でなるべく早く返済できるように返済計画を立てることが大事になります。
【七十七銀行 関連ページ】
※この記事は2024年3月現在の情報を基に作成しています。
今後変更されることもありますので、ご留意ください。